あれは、やわらかな日差しが 春の訪れを感じさせる 3月末の事だった。
飯倉の交差点で腕時計に目をやると 15:00を少し回っていた。
お客様のオフィスにお邪魔する時間まで 1時間以上あった為、近くのカフェに入った。
愛想の悪いギャルソンに , 愛想良くカフェオレを注文した私は GITANES の紫煙を燻らせながら
ゆっくりと店内を見渡した。
すると、一人 シャンパングラスを傾ける女性が・・・。
その容姿もさることながら, 彼女の靴に目を奪われていた。
気がつくと私は、彼女に声をかけていた。
Fujii:「ボンジュ~ル、マドモアゼル。」
女性:『何かご用?』
Fujii:「(なんだ, 日本語喋れるのか)・・・。」
怪訝そうに見つめる彼女に 私は名刺を差し出した。
私の手は、相変わらず 気味の悪い血管が浮き出ていた。
Fujii:「決して怪しい者ではありません。」
女性:『エスプリット(Esprit)?』
Fujii:「・・・いえ、 “ t ” は発音しません・・・。」
女性:『トウイ(藤井)さん?』
Fujii:「・・・いや、 フジイ(藤井)です・・・。」
女性:『それで、私に何かご用?』
Fujii:「ええ、 貴方の靴がとても素敵だったもので, つい・・・。」
女性:『まぁイヤらしい! 私の脚を見て, 変なこと考えてたのね!!』
Fujii:「いえ、 そうでは無く、そのシューレースを替えたらもっと素敵になるかと・・・。」
女性:『シューレース?』
Fujii:「はい、 サテンのシューレースを通せば より華やかで, よりelegantに。」
女性:『そうかしら。』
Fujii:「初対面で失礼とは思いますが、連絡先を教えて頂ければ 後日お送りします。」
女性:『不潔! 連絡先を聞き出して変なことしようと思ってるのね!!』
Fujii:「はい。 あっ, いえ!! 変なことなんかしません。」
女性:『しないの?』
そして後日 出来上がった サテンシューレースがこちらです。
そして, ご本人も 気に入って下さったようです。
女性の皆様、お持ちのレースアップシューズにサテンのシューレースは如何ですか?
男性の皆様、女性へプレゼントしてみては如何ですか?
でも, シューレースを口実に “ 変なこと ” はいけませんよ。
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a bientot !