こんにちは、Esprit の Fujii です。
2020年 第1弾のBLOGは、Balmoral(バルモラル)のドレスシューズについて
お話しさせて頂きます。
Balmoralとは、腰革(quarter)が 爪先革の内側に縫い付けられており
履き口が下方で開かずに、両方の腰革が真ん中で合う形になったものを指します。
その形から「内羽根式」と呼ばれています。
スコットランドの「バルモラル城」に由来した名称で、ビクトリア女王の夫君アルバート公が
1853年に考案した形といわれています。
公が王室御用達の靴屋に作らせた、その靴を履き スコットランドの別荘であるバルモラル城で
リゾートを愉しまれたことから、内羽根式の靴を Balmoral と呼ぶようになりました。
履き口の可動域が外羽根に比べ狭く、より精度の高いフィッティングが必要とされることから
貴族階級の中で好まれて履かれていた靴です。
それでは、Esprit Dress Shoes の Balmoral タイプをご紹介致します。
先ずは紳士靴の王道、キャップトゥから。
Esprit の キャップトゥは、Grande Collections , D’or Collections 共に
レベルソ仕様(各パーツの切返し部の縫い糸が見えない仕様)になっています。
次にご紹介するのは、プレーントゥです。
Esprit のバルモラル プレーントゥは、あえてレースステイ部からトップラインにかけ
唯一, パーフォレーション(飾り穴)を施し、チョットした遊び心を入れております。
ラストは(靴だけに)、サイドレース シューズです。
元来、サイドレース シューズは、オーストラリアからドイツの地域にかけて
発祥したローカルな カントリーシューズです。
Esprit のサイドレースは、Esprit の真骨頂である トップキウゾ仕様
(コバの張り出しを極限まで抑える仕様)、一枚革から形成される
ホールカット仕立て、シンプルなデザインのプレーントゥです。
そしてEsprit の中でも1番細身のLAST(木型)ML-F03を採用することで
究極のドレス顔に昇華させています。
今回ご紹介した Balmoral タイプのドレスシューズは、普段使いは勿論のこと
smoking (tuxedo, dinner jk) で、ドレスアップした足元に最適です。
さて、貴兄なら どの Balmoral タイプをお選びになりますか?
À bientôt !