~ 10e Anniversaire ~

2020 年 2 月 18 日 火曜日


こんにちは, Espritの Fujii です。

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本日2/18, Espritは10周年を迎えました!!

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思い起こせば 11年前…

それまで勤めていた会社を辞め 『 (さて、これから何をやろう?…) 』 と思案するなか

周りからは(ファッション好きなのだから)ファッションに携わる仕事が良いと言われていました。



中にはパーソナルコーディネーターを勧められたりしましたが、イメージするも心踊らず…。

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では、自分が最も心踊る事はなんだろう?… と考えました。

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テーラーで生地を選んでいる時?

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好きな音楽を聴いている時?

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ケーキ屋さんで何にしようか物色している時?

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和菓子屋さんで何にしようか物色している時?

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女性を口説いている時?

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口説いた女性の服を脱がせている時?

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あっ!靴だっ!

靴屋さんにいる時だっ!!

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そう、私はサラリーマン時代から、靴屋さんに入ると、ワクワク, ドキドキ

まるで おもちゃ売り場にいる子供のように、何時間でも夢中で靴達を見ていられました。

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『 よ~し!靴屋だっ!!』


こうして私は、紳士靴屋の道を選んだのです。(ザックリですが)



(話が長くなりますので、そこからの経緯は省くことにしますが)

製靴業界に何の伝もない状況から動き廻ること約1年…



2010年2月, Esprit 創立

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本日, こうして10周年を迎えることが出来たその陰には、沢山の協力者

そして私の想いを受け止めてくれた靴職人や協力工場のスタッフ。

そして何より、Esprit Dress Shoes をオーダーして下さった、沢山のお客様(LATIN LOVERS)。


そんな皆様に、この場を借りて 心より御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。


Esprit は これからも〝 Élégance Japonaise 〟を追求して参ります。


今後共 Esprit を 宜しくお願い申し上げます。

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À bientôt !

〜 Balmoral 〜

2020 年 1 月 17 日 金曜日

こんにちは、Esprit の Fujii です。

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2020年 第1弾のBLOGは、Balmoral(バルモラル)のドレスシューズについて

お話しさせて頂きます。


Balmoralとは、腰革(quarter)が 爪先革の内側に縫い付けられており

履き口が下方で開かずに、両方の腰革が真ん中で合う形になったものを指します。

その形から「内羽根式」と呼ばれています。

スコットランドの「バルモラル城」に由来した名称で、ビクトリア女王の夫君アルバート公が

1853年に考案した形といわれています。

公が王室御用達の靴屋に作らせた、その靴を履き スコットランドの別荘であるバルモラル城で

リゾートを愉しまれたことから、内羽根式の靴を Balmoral と呼ぶようになりました。

履き口の可動域が外羽根に比べ狭く、より精度の高いフィッティングが必要とされることから

貴族階級の中で好まれて履かれていた靴です。

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それでは、Esprit Dress Shoes の Balmoral タイプをご紹介致します。

先ずは紳士靴の王道、キャップトゥから。

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Esprit の キャップトゥは、Grande Collections , D’or Collections 共に

レベルソ仕様(各パーツの切返し部の縫い糸が見えない仕様)になっています。

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次にご紹介するのは、プレーントゥです。

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Esprit のバルモラル プレーントゥは、あえてレースステイ部からトップラインにかけ

唯一, パーフォレーション(飾り穴)を施し、チョットした遊び心を入れております。

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ラストは(靴だけに)、サイドレース シューズです。

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元来、サイドレース シューズは、オーストラリアからドイツの地域にかけて

発祥したローカルな カントリーシューズです。

Esprit のサイドレースは、Esprit の真骨頂である トップキウゾ仕様

(コバの張り出しを極限まで抑える仕様)、一枚革から形成される

ホールカット仕立て、シンプルなデザインのプレーントゥです。

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そしてEsprit の中でも1番細身のLAST(木型)ML-F03を採用することで

究極のドレス顔に昇華させています。

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今回ご紹介した Balmoral タイプのドレスシューズは、普段使いは勿論のこと

smoking (tuxedo, dinner jk) で、ドレスアップした足元に最適です。

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さて、貴兄なら どの Balmoral タイプをお選びになりますか?



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À bientôt !

~ mckay process ~

2019 年 8 月 11 日 日曜日


こんにちは Esprit の Fujii です。

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本日はEsprit Dress Shoes の製法について お話しさせて頂きます。


私は Esprit を立ち上げる前から、華奢で色気のあるドレスシューズを

好んで履いていました。

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必然的にその多くが〝 マッケイ製法 〟で作られたものでした。


このマッケイ製法(mckay process)とは、イタリアのマルケ地方の伝統的な技法で

今から160年も前にアメリカで開発されたマッケイ製法用の機械の権利を買い取った

ゴードン・マッケイ氏により現在のマッケイ製法の原型が確立されたそうです。

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マッケイ製法は、アッパー(甲革)・インソール(中底)・アウトソール(本底)を

一緒に通し縫いをします。

構造がシンプルであるため、靴の返りは良く、とても軽い履き心地になることから

まるで靴下を履いているようだ 』 と表現されることもしばしば。

実際、マッケイ製法は もともと室内用の靴に用いられる製法だったと言われています。

また、他の製法に比べ、コバの張り出しを抑えられるので、スマートかつ

エレガントなシルエットの靴を作ることが可能です。


また、採用されるアッパー素材にも特徴があります。

製造過程では、ラスト(木型)を入れた状態でアッパー・インソール・アウトソールを

張り合せ、一旦, ラストを抜きます。

そして、アッパー・インソール・アウトソールを縫い合せた後、再びラストを差し込みます。

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このように、ラストの抜き差しを繰り返す為、アッパーにはシワの入りにくい革

でなければなりません。

その為、繊維が細やかな革を採用します。

※ Esprit では仏アノネイ社や独ワインハイマー社のボックスカーフを使用。


そのような革だからこそ、しなやかなフォルムやラストのラインを活かした

美麗なシルエットが実現できます。


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ここまでご説明した通り、マッケイ製法の長所は、履いた際の返りの良さや

軽さなど、快適な履き心地に加え、優美で繊細な仕上がりにあります。

一方では、その構造上( アッパーとアウトソールの間に、ウェルトやコルクなどのクッション材が無い為 )、

長時間履くのには適さないというデメリットが挙げられます。

(実際、私はそのようには感じませんが…)

これは 先に挙げた、室内用の靴のための製法という成り立ちからだと思います。


そして、マッケイ製法の靴は ソールの張り替えができない、もしくは,1回しか出来ないとなどと

よく耳にしますが、マッケイ製法の靴でも状態が良ければ2〜3回のソール張り替えは十分可能です。

しかし、実際のところ、一足の靴をそう何度もソール交換をしないと思います。

また、Espritのアウトソール(レザーソール)は、革の繊維密度の高いイタリアンベンズを

使用していますので その消耗度合いは、他のレザーソールに比べ圧倒的に優れています。


そして Espritは、そのアウトソールに一手間加えます。

※実際には、一手間ではすみませんが・・・

それは、靴底の処理です。

一般的にマッケイ製法で作られた靴には、底面から縫い糸が見えます。

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これは、オープンチャネルやオープンマッケイと呼ばれる縫い目ですが

Esprit はこれを エレガンスとして認めていません。

そこで、アウトソールの表面を革包丁で掻き上げて、縫い付けた後に掻き上げた革を伏せて

縫い糸を隠すヒドゥンチャネルと言う手法で 最上のエレガンスに仕上げます。


Esprit Grande Collections のアウトソール

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Esprit D’or Collections のアウトソール

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さて ここまで、マッケイ製法の良い点、悪い点(と言われる)について

お話ししてきましたが、ここからは マッケイ製法の魅力について述べたいと思います。


マッケイ製法の魅力を一言で言うならば、そのデザイン性の高さです!

紳士靴を語る際、そのデザインでドレスコードの高さを表現します。

その筆頭に挙げられる、内羽根式のキャップトゥや内羽根式のプレーントゥなどは

トゥが長く, 薄いソール。

さらには、コバが張っていない靴ほど、よりドレッシーでエレガントだと言われます。

これは Esprit Dress Shoes のコンセプトや、それを生み出す製法と(まさに)合致します。


某ブランドの靴にはしっかりとしたコバが

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一方, Esprit の靴は コバが (ほとんど) 見えません。



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履き手の立ち姿を美しく魅せる靴の秘密は、このマッケイ製法あるのです。


本日は エレガンスを生み出す、マッケイ製法のお話しをさせて頂きました。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。


À bientôt !

~ ラテンテイストなアウトソール ~

2019 年 7 月 7 日 日曜日


こんにちは, Esprit の Fujii です。

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本日は、アウトソール(靴底)のお話しを。


Esprit Grande Collection(ベンチメイドライン)では アウトソール(靴底)を

ご指定のお色で “ 総カラス仕上げ ” 又は “ 半カラス仕上げ ” からお選び頂きます。

※ 半カラスのソールデザインは2タイプあります。


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この〝 カラス仕上げ 〟とは、靴底を黒くする事(黒=烏=からす=カラス)から

名付けられた日本特有の呼称です。

ドレスシューズにとって〝黒〟は特別な意味を持ち、その色を施すことで

よりドレッシーでエレガントな印象を与える意匠です。

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しかし!!

Esprit では お客様の(強い)ご要望が無い限り、アッパーカラーに合せた色や

お客様のラッキーカラーなど, チラッと見えた時に目を引く、楽しいカラーソールを

ご提案しております。

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これぞ “ ラテンテイスト ” なアウトソール!!



靴底にも色遊びや、履き手の好みが反映されている方が楽しいと

思うのですが如何でしょう。

~ 究極 ~

2019 年 6 月 23 日 日曜日


こんにちは, Esprit の Fujii です。

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本日は、6年に渡り Esprit Dress Shoes を オーダー頂いている

お客様の〝 究極 のドレスシューズ 〟をご紹介致します。



2019年1月

お客様より 『6月の結婚披露宴で履く〝 Mathilda(マティルダ)〟を作りたい』

と、おめでたいメールが!!

アッパーカラー並びに、細かい仕様は、添付頂いたdinner jacket に合わせ

全て〝 お任せ 〟との事でした。

ちなみに添付頂いた画像がこちら



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そこで私は、迷う事なく ドイツの高級革タンナー〝 WEINHEIMER (ワインハイマー社)〟の

ベルベット・ボックスカーフの黒を選びました。


WEINHEIMER(ワインハイマー社)は、名だたるハイブランドが使用する高級カーフとして

有名で、特に〝 黒革 〟には定評があります。

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中でも、今回使用した ベルベット・ボックスカーフの黒は、その黒 が〝 際立つ 〟為

Esprit Grande Collectionで使用する(仏)アノネイ社のボックスカーフ(ヌメ革)以外で

唯一, 標準カラー〝 (01) NOIR 〟としている最高級カーフです。


その〝 際立つ黒 〟は、他のタンナーの黒革と比較すると明らかです。

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左 : WEINHEIMER ベルベット・ボックスカーフ
右 : 某タンナー ボックスカーフ

革から発せられる光沢と、黒の深みは別格です。



そして、今回の Mathilda を〝 究極のドレスシューズ 〟にすべく

他の仕様を詰めていきます。


アウトソールは 総カラス仕上げに。

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披露宴後にもお履き頂けるようヴィンテージスティールを装着しました。

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ライニング(内張革)も黒革で。

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インソック(中敷)も黒で。

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通常、インソックは〝 半敷( half length sock)〟と言う、踵から土踏まずにかけて

敷く仕様ですが、今回は〝 究極のドレスシューズ 〟にすべく、踵から爪先までの

全敷き 〟仕様にしました。


〈半敷〉
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〈全敷〉
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外から見える箇所ではありませんが、全てを〝 〟で統一することで

全体が締まって見えます




こうして完成した〝 究極のドレスシューズ 〟Mathilda がこちらです。

レベルソ仕立てのキャップトゥ

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チャネル仕上げのアウトソール。

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ヒールカップはもちろんシームレス

そして Esprit 独自の “ くびれピッチドヒール ” 。

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白のdinner jacket の足元を飾るに相応しいエレガントな一足

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最後の仕上げに、披露宴でお使い頂く為の エレガントな黒のSATIN SHOELACE

をお付けしました。

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これでパーフェクト!



後日談・・・

式を終えたお客様から、以下のメールを頂戴しました。


ブライダルスタッフから “ Mathilda ” の情報を聞きつけた

ホテルのスタッフ達が、代わる代わる靴を見に来ていました。

常にブライダルファッションに接する人達の注目が集まり、とても面白かったです。




靴屋冥利につきるお言葉でした。 感涙!!

どうぞ 末永くお幸せに♡

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À bientôt !

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