こんにちは, Esprit の Fujii です。
本日は、定番のドレスシューズとはひと味違う、サイドレースシューズ
について語りたいと思います。
レースステイ が 横(サイド)に配された デザインを サイドレースシューズ
又は サイド レースアップシューズ と言います。
レースアップシューズのほとんどが、レースステイをヴァンプ(甲)部
の中央に配されることが多いため、斬新なデザインと思われがちですが、
ヴィクトリア朝時代のボタンブーツが起源と言われています。
普段, あまり見かけることの少ないデザインですが、国内・外さまざまな
ブランドからリリースされています。
その多くは、甲やレースステイに切り返しを入れたり
爪先部にブローキング や キャップトゥデザインにするなど、
華やかな装飾を施すデザインも多々あります。
内羽根式でアウトサイド の レースステイ が多いなか、外羽根式や
インサイド に レースステイ を配しているデザインもあります。
このように サイドレース は、その位置やバランス感, アッパーのデザインなどに
ブランドの美的感覚や技術力がより色濃く反映されるデザインだと言えます。
Espritの サイドレースは、ホールカットのプレーントゥ。
ちなみに…
ホールカットとは、ワンピースとも呼ばれ、1枚革から作られている
贅沢なドレスシューズです。
継ぎ目が踵にしかないため、すっきりと洗練された印象を与えます。
しかし、1枚革を足の曲線に合わせて立体的に成形するには高い技術力が
必要で、かつてはビスポークシューズでしか作れないと言われていました。
ファクトリーの高い技術により、1枚革から成形されるEsprit のサイドレース。
装飾を一切施さない, シンプルを極めたデザインがセクシーさを際立たせます。
トラウザーズの裾から見え隠れするレースステイが、履き手の “ 美意識 ”
を 雄弁に語ります。
今川焼さえもエレガントに見せてしまう
シンプルでありながら、他の視線を惹きつけるほどの存在感を発する
Esprit の サイドレースシューズ。
洒落男なら、おさえておきたい1足です。
〜 美意識は靴に現れる 〜
À bientôt!