Stylish Hard-boiled (トレンチコート編)


皆様, こんにちは “ Esprit ” の Fujii です。

12月も既に半ばとなり、 コートが活躍する季節になりました。

そこで 本日は, コートを題材に、スタイリッシュなハードボイルドスタイルを提案させて頂きます。


















皆様も ご存じのように、ハードボイルドとは [ 固ゆで卵 ] からきた言葉で、文芸用語としては、反道徳的・暴力的な

内容に, 批判を加えず 客観的で簡潔な描写で記述する手法や文体を言い、レイモンドチャンドラーなどの作風を指すもの

です。

また、それらの作品に登場する、感傷や恐怖などに流されない、冷酷非情, 精神的肉体的に強靭, 物事に妥協を

しない, などの人物の性格を表現する言葉でもあります。
















前置きが長くなりましたが、今回のコートは ハードボイルドの代名詞的アイテム, トレンチコート編です。
















近年, ショート丈のトレンチコートが幅を利かせていますが、elegant な大人のトレンチコートは、ズバリ!ミドル丈!!
















モードを意識した 若干, 細身のタイプをチョイスします。 これが スタイリッシュ・ハードボイルドたる由縁です。





そして、ハードボイルドの必須アイテム, レザーグローブです。
















柔らかく, 手に吸いつくようなフィット感は、オーダーメイドならではです。(殺し屋?)




極めつけきは、私が四半世紀もの永きに渡り 愛用している PIPE印 のマッチです。

私, スーツの時は マッチと決めています。
































PIPE印のマッチには、軸が赤い<赤玉>もありますが、軸が黒い<黒玉>が ハードボイルドです。

(誰が決めた?)














時には 気分を変えて 〚 BIRD’S EYE MATCHES 〛 もお薦めです。














軸の先端にある硫黄が、鳥の目に見えることから その名がついています。













このマッチは、その先端を擦ることで着火します。

下の写真にように、親指の爪で軸先端を引っかけると、片手で着火するので 演出効果は絶大です!!














また、素敵な女性と Bar で過ごす時など、お相手の女性が煙草を取り出した際, このマッチをカウンターテーブル

に擦りつけ, サッ!と火を差しのべるといった スマートな使い方もできます。

















ただし、高級ウッド材で作られたカウンターの店では、バーテンダーに怒られることもありますのでご注意ください・・・。


スーツだからこそ 高級ライターではなく, あえてマッチと言う “ 美学 ”(?) をお試しください。



















Bar で過ごした France人女性を HOTEL まで送り届けた帰り道、霧にむせぶ波止場で ふと立ち止まる。














少し酔いをさまそうと 潮風に誘われるまま歩いて来たが、かなり 外れまで 来てしまったようだ・・・。












まぁ、これも “ 見知らぬ街 ” を歩く 一つの楽しみと 割り切り, 今来た道を戻りはじめる。



すると、前方から 黒いスーツに身を包んだ大柄な男達がこちらに向かって来た。













『 悪いなぁ、ここをただで通すわけにはいかねェ~んだ 』と言いながら、男達が私の前に立ちはだかる。


ご安心ください。

危機に陥ったときにも それを ものともしない軽口を言えるのが、ハードボイルドの特徴です。


私は ポケットから煙草を取り出し 「 生憎だが、こんな場所じゃ 靴のオーダーは受けられないぜ。」と

言おうと思った瞬間, 大男の拳が 私の顎を打ち砕いた。


ご安心ください。

精神的, 肉体的に強靭なところも、ハードボイルドの特徴です。


あまりの衝撃に 一瞬, 気を失いかけた私は、コートの襟を立て直し 『 蚊にでも刺されたような気分だぜ。』と、

なんとも気の利かない台詞を吐こうとしたが、今の一撃で 舌を噛んでしまったようで 上手く言えなかった・・・。

その訳の分からない台詞を聞いた男達が、不思議そうに顔を見合わせた・・・。

次の瞬間, 私は素早く振りかえり、 一目散に走り出した!


ご安心ください。

Esprit Dress Shoes は、踵に沿った ヒールプロポーションが ホールド性を高めているため, 男達が追いつくことなど

不可能なのです。















男達の罵声が 遥か彼方に聞こえるまで走り抜いた時だった

「 んっ!? 」 猛ダッシュで走る私の鼻孔に 微かな異臭が・・・。

そして、走っている暑さとは明らかに異なる熱さが 身体を包みはじめる。


「 あッ!! 」

コートのポケットに入っていた BIRD’S EYE MACHES が、走っている衝撃で着火してしまった!!

コートのポケットから燃え出した火は、背中まで周り 必死で脱ぎ捨てた時には すでにスーツにまで及んでいた。












スーツを脱ぎ捨てながらも必死で走る私の背後では、 男達の罵声が高笑いに変わっていた・・・。






a bientot !