こんにちは, Esprit の Fujii です。
本日は、6年に渡り Esprit Dress Shoes を オーダー頂いている
お客様の〝 究極 のドレスシューズ 〟をご紹介致します。
2019年1月
お客様より 『6月の結婚披露宴で履く〝 Mathilda(マティルダ)〟を作りたい』
と、おめでたいメールが!!
アッパーカラー並びに、細かい仕様は、添付頂いたdinner jacket に合わせ
全て〝 お任せ 〟との事でした。
ちなみに添付頂いた画像がこちら
↓
そこで私は、迷う事なく ドイツの高級革タンナー〝 WEINHEIMER (ワインハイマー社)〟の
ベルベット・ボックスカーフの黒を選びました。
WEINHEIMER(ワインハイマー社)は、名だたるハイブランドが使用する高級カーフとして
有名で、特に〝 黒革 〟には定評があります。
中でも、今回使用した ベルベット・ボックスカーフの黒は、その黒 が〝 際立つ 〟為
Esprit Grande Collectionで使用する(仏)アノネイ社のボックスカーフ(ヌメ革)以外で
唯一, 標準カラー〝 (01) NOIR 〟としている最高級カーフです。
その〝 際立つ黒 〟は、他のタンナーの黒革と比較すると明らかです。
左 : WEINHEIMER ベルベット・ボックスカーフ
右 : 某タンナー ボックスカーフ
革から発せられる光沢と、黒の深みは別格です。
そして、今回の Mathilda を〝 究極のドレスシューズ 〟にすべく
他の仕様を詰めていきます。
アウトソールは 総カラス仕上げに。
披露宴後にもお履き頂けるようヴィンテージスティールを装着しました。
ライニング(内張革)も黒革で。
インソック(中敷)も黒で。
通常、インソックは〝 半敷( half length sock)〟と言う、踵から土踏まずにかけて
敷く仕様ですが、今回は〝 究極のドレスシューズ 〟にすべく、踵から爪先までの
〝 全敷き 〟仕様にしました。
〈半敷〉
〈全敷〉
外から見える箇所ではありませんが、全てを〝 黒 〟で統一することで
全体が締まって見えます。
こうして完成した〝 究極のドレスシューズ 〟Mathilda がこちらです。
レベルソ仕立てのキャップトゥ。
チャネル仕上げのアウトソール。
ヒールカップはもちろんシームレス。
そして Esprit 独自の “ くびれピッチドヒール ” 。
白のdinner jacket の足元を飾るに相応しいエレガントな一足。
最後の仕上げに、披露宴でお使い頂く為の エレガントな黒のSATIN SHOELACE
をお付けしました。
これでパーフェクト!
後日談・・・
式を終えたお客様から、以下のメールを頂戴しました。
ブライダルスタッフから “ Mathilda ” の情報を聞きつけた
ホテルのスタッフ達が、代わる代わる靴を見に来ていました。
常にブライダルファッションに接する人達の注目が集まり、とても面白かったです。
靴屋冥利につきるお言葉でした。 感涙!!
どうぞ 末永くお幸せに♡
À bientôt !