am 11:20
渋谷区・広尾
待ち合わせであることを告げ, 案内されたオープンテラスの席に着くと
サングラスを外しGitanes に火を着ける。
日曜日の昼前とあって、他に客はいない。
都会であることを忘れさせるほどに 生い茂る新緑と小鳥たちの囀りが、初夏の訪れを感じさせる。
『 少し早い海が見たいわ 』
そんな彼女の一言から 決まった 今日のドライブ。
ネイビージャケットとホワイトパンツ
まだ肌寒い 海風を想定し、スプリングコートを羽織って来た。
テラスを抜ける そよ風と共に, 聞きおぼえのある スポーツカーのエンジン音
轟音は、カフェ前の明治通りを派手に Uターンして停車。
ゴートのパンチングレザージャケット に ドライビンググラブ
日頃の彼女からは想像ができないほど ハードな印象で現れたSophie (ソフィー) だが
その所作は相変わらず élégant だ。
コーヒーカップを手にした彼女が 私の足元を見る
『 まぁ、 その靴 素敵な色ね♡!!』
「 あぁ、これかい? これは Orange(オランジュ)と言うカラーなんだ 」
『今日のNAVYコーディネイトに、とても映える差し色ね♡ 』
「ありがとう。 じゃあ、そろそろ行こうか?」
支払いを済まそうと 店内のレジへ向かう私の背後で Sophie が 『おっ、おしり!!』と叫んだ
振り向くと 彼女は 私を指さしながら <おしり>を連呼した。
もしや・・・
悪い予感は的中した
ホワイトパンツのバックポケット部に 鳥のフンが付いている
椅子に座る前に 確認しておけば・・・
「Sophie, 少し待っていてくれ」 そう言い残し、私は 店内のレストルームへ急いだ
個室で ホワイトパンツを脱ぎ, ハンカチーフを濡らすと 叩くように 汚れを落とした
ようやく汚れが目立たなくなった頃には15分が経過していた・・・。
半乾きのまま ホワイトパンツを履き、何事もなかったようにテラスに戻ると
Sophie の姿が見えない。
テーブルの下や, コーヒーカップの裏など、彼女を必死になって探す私に 半笑いのウエイターが近づいてくると
[お連れ様はお帰りになりました。]と言いながら、一枚のメモを差し出した。
そのメモには、Sophie の字で こう書かれていた
“ ごめんなさい, 1人で行きます、 シートを汚されたくないの Sophie ”
なんて日だ!
こんにちは, Esprit の Fujii です。
D’or Collections の ハンドフィニッシュ 全7色を ご紹介する ~ D’or 7color’s ~ 。
6回目は (06) Orange (オランジュ) です。
話しの顛末は別として、Orange (オランジュ) は ネイビーやブラウン系のジャケットに
ホワイトパンツ, ホワイトデニムなどでの “ 休日のブランチデート ” というシュチュエーションを
イメージしたカラーです。
もちろん ネイビーや、ロイヤルブルーのスーツなどに合わせ、Paris の伊達男を気取ってもカッコいいでしょう。
また、冬には キャメルや ネイビーのチェスターコートに合わせると、冬の装いが品よく,華やぐでしょう。
ハンドフィニッシュならではの,セクシーな発色を追求した (06) Orange
お洒落上手な貴方なら どう履きこなしますか?
a bientot !